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「生きたい」という想いが、治癒力を引き出すとき

「生きたい」という想いが、治癒力を引き出すとき

はじめに

これまで私は、心身に大きな問題を抱えた方々、延べ10,000人とお会いしてきました。
その多くは、重篤な病を抱え、西洋医学では限界があるとされた方々でした。特に、がんに悩む方のご相談が圧倒的に多かったように思います。
その中で、何度も胸に迫るような想いがあったのが、「もう少し早く来ていただければ……」というものでした。

治癒の力は、自分自身の中にある

私の元を訪れる方々の多くが、何とかならないかという一縷の望みを抱えて来られます。
医学で行き詰まり、けれど諦めきれずに――。
もちろん正確な統計ではありませんが、私の感覚では7割以上の方が改善の兆しを見せているように思います。
ですが、これは私が治したということでは決してありません。
すべては、ご本人の中にある治癒力が引き出された結果なのです。
私たち人間は、地球の大地と空間のエネルギーによって生かされています。
つまり、このエネルギーに意識を向け、調和することで、本来の心と身体の力が目覚めていくのです。

忘れられない出会い

ある日、東京近郊の病院から声をかけていただき、伺ったことがありました。
そこにいたのは、全身にがんが転移し、眼球しか動かない状態の方。
肺、大腸、肝臓、骨、脳――
身体のいたるところに病が及び、医師の手ではもうどうすることもできない状況でした。
私が感じたのは、「あと数日……」というほど切迫したエネルギーでした。
けれど、その方は、耳が聞こえ、心が動いていたのです。
言葉を理解し、目でしっかりと私を見つめてくれました。
私は、ゆっくりと1時間ほどかけてお話をしました。
空間と地のエネルギーがどのように身体に働きかけるか――
どうすれば、その力をご自身の中で育てていけるのか。
その方の目は、途中何度も開かれ、強く私を見ていました。
「生きたい」――その想いが、エネルギーと共鳴を起こしはじめた瞬間だったのかもしれません。

エネルギーと意志が重なったとき

その後、その方は驚くほどの回復を遂げられました。
毎日、空間と地のエネルギーを意識し、自身のエネルギーと結び合わせるように過ごされたのです。
もちろん、これは私の力ではありません。ご本人の中にあった「生きたい」という強い意志、そして毎日の呼吸とともに空間のエネルギーを意識し続けた積み重ね。
その全てが「治る力」を目覚めさせたのだと思います。
そして、もちろん、病院のドクターの力もあったのでしょう。
すべての要素が重なり合い、回復への道がひらかれたのだと思っています。

おわりに

この出来事は、私にとっても大きな学びとなりました。
人には本来、自らを癒す力があるということ。
そしてその力は、意識を通してエネルギーとつながったとき、想像を超える力を発揮するということ。
奇跡のように思える回復も、じつは誰の中にもある「生きたい」「治したい」という内なる力の目覚めなのだと、私は信じています。

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profile

田中さくサクラガカオル主宰

大阪生まれの京都在住。
4歳の頃から、人の気や目には見えないものを映像のように感じ、小学1年生の時にはその違いを自覚していました。
言葉で説明するのが難しく、研究者の協力を得ながら、自分が感じるエネルギーの正体を知っていきました。
14歳で、空間や大地のエネルギーが人の自然治癒力を高めることを確信し、以来40年にわたり、エネルギーによる調整を続けてきました。
これまで1万人近い方と向き合い、医療では難しいとされた症状でも、多くの方が回復を実感しています。
サクラガカオルでは、気を充填した天然石を自由に触れ、エネルギーを感じることができます。
予約があれば、直接「気」をお入れすることも可能です。
京都にお越しの際は、お気軽にお立ち寄りください。

サクラガカオル

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京都府京都市下京区恵美須屋町179ー2
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